メッチャ高価な種子、ドルステニア ギガス、播種します
今回はドルステニア ギガスです。
どんな植物かというと、こんな感じ。
2021年9月にお迎えしたモノで、その当時で実生1年生だったかな?
つまり現在2歳です。
イエメンのソコトラ島にのみ自生する桑科の塊根植物で、ドルステニア属の中でもひときわ大きくなるので、「ドルステニアの王様」と呼ばれています。
自生地では幹の太さ60cm、高さは3m程になるそうです。
ちなみに「ギガス」とはラテン語で「巨人」のこと。
ギガンテスはギガスの複数形で、巨人族という意味なんですって。
ドラクエ…なつかしい。。。
話を戻しまして、ヤフオクなどで検索して見ると分かりますが、こいつはかなり高価です。
去年買ったときは、この小さな苗で4980円でした。
おなじ実生一年くらいのものでも、幹の部分がでっぷりした良株は倍以上の値段で落とされています。
そして当然ながら種子も高い。
2022年9月現在、相場は一粒1700円~2200円となっております。
この小さな一粒で2000円ですよ!
しかも芽が出るという保証はなく、最悪ひとつも発芽しないなんてこともあり得るわけで…。
そんなものにお金だして買う人おる?
ここに、おる!
……と言う事で、
種が採れるくらいまで大きくして元を取ってやるぞ!などというヨコシマな意気込みでやっていきます。
ちなみにドルステニア ギガスは自家受粉しないらしいので、もうひと株手に入れて人工受粉で種子採りたいな…と言うのが元々の出発点でした。
で、検索したら種子を見つけてしまったので、ならば実生だ!となっているわけでございます。
花が咲くまでには、最低でも4、5年かかるそうですが…
その頃までワシ生きとるかな。。。
種子漬水
いつも通り、メネデールとジベレリン希釈液に半日漬けます。ただ、温度が問題です。
ソコトラ島の年間平均気温は28度。
最高気温は40.6度、最低気温は17度。
だいぶあたたたたたたかいですね。
「た」の多さが、温度の高さ…って言う遊びを子どもの頃にやりませんでした?
俺の方があたたたたたたたたたかいもんね。
俺なんかもっとあたたたたたたたたたたたたたたたたたたかいし!
っていう、一息で言えるたの多さを競う。。。
ケンシロウばりに甲高く叫ぶのがミソです。
いや、ちょっと脱線しがちですね…すいません。
10月初旬、私の部屋の中は24度くらいなので、簡易温室の出番です。
漬水時点から、ヒーターマットでほっくほくにしてやります。
温度管理はもちろんスイッチボット。
スイッチボットなしでは生きていけない体になってしまいました…
播種
用土はこんな感じ。
ピートモス:4 ベラボン:4 日向土:1 川砂:1
配合は実生で良く参考にさせて頂く、金成コーデックスさんのブログを元にしています。
ベラボンとピートモスが大半を占めますので、ふかふかな感じですね。
※2023年8月追記:ベラボンの利用は止めた方が良いです。タンニンが残っているので、実生や幼苗には不向きです。代わりにココピートを使いましょう。
ギガスはちょっと軽い感じの用土の方がよく育つらしいです。
去年買ったギガスは盆栽混合土に植えられているので、これを機に植え替えもやっちゃおうと思います。
※リンクは池内商店さんの物ですが、私はプランテーションイワモトさんの「ひゅうが土 約18L 細粒」を使ってます。
混ぜ合わせるとこんな雰囲気になりました。
プラ鉢の底に軽石を入れて…
作った用土を入れて霧吹きで充分湿らせてから、用土の上に種子を置きます。
↓真ん中の丸い粒がギガスの種子です。
今回は1鉢に5粒、サイコロの5の目と同じ感じで播種しました。
で、仕上げに種子の上から日向土を軽くまぶします。
金成コーデックスさんで紹介されていたドルステニアのナーセリーが、youtube動画の中でやっていたので真似してます。
芽が出るまで1~2週間とのことなので、トトロに願をかけつつ見守ります。
芽が出たら、「発芽!」の記事にしますので、しばしお待ちください。
ではまた!