100%発芽した実生ドルステニアギガスですが、発芽後の経過報告です。
前回の様子はコチラ。
11月に10個の種全て発芽して喜んだのもつかの間、その後の動きがだいぶ緩慢でなかなか成長してくれない。。。
温室の中なので、25度~30度の環境なのですが、とても動きが遅いです。
なかなか動かず、本葉は出てくるものの、とてもゆっくりしています。
2022年12月 発芽1ヶ月後のドルステニアギガス
そして12月、子葉が黄色くなり枯れ落ち始めました。
子葉がおちるのはまあ普通の事なので心配ないんですが、本葉の動きがとても遅く、小さいままです。
暫くすると、全ての子葉が枯れ落ちて、小さな本葉だけの状態に。
大丈夫なのこれ?
普通本葉って、子葉よりもぐんぐん大きくなるもんだけど、子葉より小さいのがてっぺんにチマっとついてるだけ。。。
2023年1月 発芽から2ヶ月経ったドルステニアギガス
1月になってもこんな感じ。
茎部分はなんとなく太ってきていますが、本葉はかわらず小さく、そのまま黄色くなって落ちてしまうものも。
うぉーい。大丈夫かね。
それでも本体がダメになるということはなく、じわじわ大きくなっていました。
3月の状態がこれ。
まあ、ちょっと葉っぱが大きくなったね。みたいな感じ。
発芽から4ヶ月経ってこれですからね。動きの遅さが分かると思います。
2023年5月 やっと勢いづいてきたギガス
それが5月にはいると少しづつ勢いづいてきます。
複数枚の葉が残るようになり、葉っぱも大きくなり始めます。
季節を感じ取っているかのよう。
でも、ちょっと用土の方を疑っていまして、成長がゆっくりだった原因は恐らくベラボンなのではないかと。
あく抜きされているとは言え、ヤシ殻に含まれているタンニンが0になっているわけではなく、少し残っているようです。
タンニンは根の生長を阻害することがあるらしいので、根が育たなければ葉もなかなか増えないと。
そのタンニンが約半年を経て流され、あるいは分解されてなくなり、成長阻害されなくなったのでは???
と考えてます。
ある程度成長した植物には影響が小さいとしても、幼苗にはタンニンの影響が大きく出るっぽい。。。
ベラボン自体は良い園芸資材だと思うんですよ。軽くて多孔質。空気を多く含むので本来ならば根の生長にも良い影響があるはずです。
参考にした動画では、ココピートを使っていたので、ベラボンも同じようなものだろうと思っていたのですが、ココピートは発酵させているのでタンニンが分解されてなくなっているんですね。
やって見ないと分からないこと、多い。。。
機会があれば、バジルやカイワレみたいなホームセンターですぐ手に入る種で比較検証してみようと思います。
あともう一つ気づいたこととして、光は少し控えめな方が良いと言う事。
最初はLED直下でガンガン光を当てていたんですが、その頃は葉の寿命が短かった印象です。
LED直下から脇へずらして、柔らかい光の下で育成すると、葉の寿命が延びて長く残るようになりました。
ある程度育ったギガスは強い光が当たっても大丈夫ですが、幼苗はあまり強い光を当てない方が良さそうですね。
2023年7月 芽が出てから8ヶ月目のギガス
成長は加速し、隣り合う苗で葉が重なりはじめました。
混み合ってきたら植え替えが必要ですが、これから夏真っ盛り、真夏の植え替えはリスクが高いので、何とかこのまま9月過ぎまで育てようと思います。
2023年8月 成長加速中のギガス
葉っぱたくさん増えました。だいぶ混み合ってます。
成長点から新しい葉が常に3つほど出ており、どんどん葉を吹き出しています。
そして幹も太ってきています。
ずんぐりした樹形になるといいな。
ちなみに、幹をずんぐり太らせるには、植物ホルモンの一種であるエチレンが重要な役割を果たします。
エチレンが発生するのは植物が外的な衝撃によるストレスを受けたとき。
葉や茎をさわったり、揺らしたりしたときにエチレンが発生します。
風を送って葉を揺らすと太く育つというのは、そういう理由なんですね。
なので私も風を送るとともに、適度に触ってみたり、振動を与えてみたりしながら育てていこうと思います。
今回はここまで。
では、またね。
4 Comments
Add Yours →いつもブログ拝見しております。
購入されたドルステニアギガスの種子は新しいものだったのでしょうか?
ヤフオク入手だったので、詳細は分からないですが、去年の夏くらいに海外から取り寄せた種子との事でした。
100%発芽しているので、新鮮だったんでしょうね。
度々失礼します。
発芽までの温度と、霧吹き回数を教えてください。あと腰水管理ですか?
温度は、昼28度~31度、夜22度~25度、と言う環境でした。
霧吹きは土の表面が乾きそうだったらきりふきする感じで、不定期ですね。
腰水はしてません。
ミヤビックスさんとこは、芽がまだ出てない感じですかね。
発芽までは2週間から長いと2、3ヶ月くらいかかる場合もあるらしいですので、気長に待ちましょう。