コミフォラ モンストローサ実生します!

今回は、コミフォラ モンストローサ(モンストルオーサ)です。

初の灌木です。

これが難物でして…硬実種子ってことで、文字通り種が硬いので、発芽させるのが難しいらしいのです。

アガベなどとは違って、種子蒔いて水やれば芽が出るって感じではなく、種子に対する前処理が必要になってきます。

で、コミフォラモンストローサについて調べてみると、驚愕の事実が!

子どもの頃テレビで見たことがあるんですが、山火事が起きることが自然のサイクルの中にくみこまれていて、火事が発芽の条件になっているヤツの仲間でした。

かといって種を焼けば良いって訳もなく…、色々調べた結果を総合すると、温度条件と種表面の処理が必要ってことらしいです。

と、ここまで読んで頂いて恐縮なんですが、モンストローサの実生をやるなら以下をオススメします↓

本記事自体、試行錯誤の過程なのでやった事をそのまま書いているんですが、↑の方が実生の成功率が高いと思います。

種の処理

見てわかるとおり、果肉がついてるんですねこの種。
オレンジ色の果肉で、なんかちょっとスパイシーな香りがします。

コレを残しておくとカビるらしいので、30度から35度のぬるま湯に1時間ほど種を漬けて、果肉をふやかしてから取り除きます。

でさらに、種の表面をちょっと削ります。

硬実種子の名に恥じず、種は本当に硬いです。爪で押しても少しもへこまず、硬い樹脂みたいな感触です。
このままだと水分が染みにくいので、表面をちょっと削って水分が浸透するように加工するわけです。

削れれば何でも良いと思いますが、うちにはDIY用の耐水ペーパーがたくさんありますので、その中から180番のペーパーを持ってきました。これに種子をこすりつけます。

恐らくとがった方が子葉で、逆側が根になる…と思われるので、とがった方を中心に0.2mmほど表面を削ります。
種を削った状態の写真を撮って無くて申し訳ないのですが、殻の表面がほんの少し削れて白い下地が見えるような感じでやめておきました。

1個だけ水に浮いてます。。。

その上でいつものメネデール希釈液に漬けます。
30度から35度に保温した状態で一晩、6~7時間漬けました。

一晩漬けた後は1個だけ水に浮いていた種が沈んでいたので、水が浸透した証拠ですね。

用土の準備

用土はプランテーション岩本さんの盆栽混合土(極小粒)を使いました。
いつも使っているプロトリーフさんの「室内用観葉・多肉の土」と似たような配合で赤玉土が多め、肥料が入っておらず、粒がさらに細かいタイプです。
そこに燻炭を適度に加えてあります。

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種は6個なので10cm×10cmのプラ鉢一つに、サイコロの6の目みたいな感じで蒔こうと思います。

いつも通り、軽石と用土をいれて水をジャブジャブかけて微塵抜き。
今回の用土には肥料が入ってないので、中層あたりにマグアンプkを極少量散らしました。

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最後にバーミキュライトに燻炭を少し多めに混じた物を1cm程の厚みで乗っけ、霧吹きで湿らせて完成。
燻炭を多めに入れているわけは、次で説明します。

播種

では、用土に種子を植えます。
深さ1cmの穴を掘って中に種をいれ、覆土します。
土表面の温度がわかる用に、温度計も乗っけました。

種子が好光性か嫌光性かは情報が無かったのでわかりませんが、山火事の後に芽を出すとのことなので、好光性と言う事はないでしょう。
炭や灰をかぶっていると思うので…

ちなみに燻炭を用土に入れたのは、植物が燃えた後の灰や炭に含まれる何かしらの成分が、発芽に影響を与えるのではないか?
という希望的観測のもと、いれてます。

ちなみに、こんな記事も見つけました。

山火事の後には種子発芽が盛んにNature Communications

煙に目覚める植物

煙の成分が発芽を誘引するらしい…
希望的観測、当たらずとも遠からず。

燻炭というか炭作りは、本来燃えて煙となって霧散してしまう成分を炭の中に閉じ込めているようなものなので、燻炭を入れれば煙の成分を利用できるんじゃないかと…

いや、違う気がする。。。

充分な酸素がある状態で燃やした場合と、酸欠状態で燻すのでは、生成される成分が違う気がしますが、燻す過程でも燃焼して煙が出るので、その煙の成分はきっと燻炭に付着しているでしょう。

どうかな???
まぁやって見ろよと言う事ですね。

また、現地の土壌が石灰岩質でだいぶアルカリ性の強い環境らしいので、アルカリ性に傾ける効果も狙っています。

もちろん保水性・保肥性・通気性の確保という本来の効果もあるので、入れておいて損はないですね。

保温

現在10月2日
これからどんどん涼しくなっていくので、保温します。

そこら辺にあった物で適当に作った超簡易温室がこちら。
発芽用の保温マットに無印のポリプロピレンボックス引き出し部分を裏返しにしてかぶせただけ。

温度管理はスイッチボットです。
すでに観葉植物棚の照明定時ON/OFFや、部屋の温度によってエアコンをON/OFFしているので、設定は慣れたもんです。

温湿度計とプラグのセット。既にスイッチボットを持っている方でハブを使っているならこれだけでOK

ハブ単体。
これがあれば温度に応じてON/OFFできる!

温湿度計単体

プラグ単体

カビ防止にファンも入れてあり、一番弱い風速で空気を回してます。

温度設定は簡易温室内が28度以下になると保温マットON、33度以上になると保温マットOFFにしました。

コレでまずは様子を見ます。

先人からの情報によると発芽まで1ヶ月ほどかかるようなので、気長に待ちます。

次回、発芽報告出来ると良いなぁ…

ではまた。

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