前回の続きです。

↑前回はこちら。

デザイン的な確認をする為に3DCGを作ったんですが、取り急ぎ…という感じでしたので、寸法が適当でした。。。

実際の大きさをきちんと測ってバランスを見ないと後で後悔しそう。。。
なので、3Dモデルを実寸になおして再度レンダリングしてみます。

こんな感じ。
障子部分はカーブをつけようと思っていたんですが、無線LANルーターの厚みとかアンテナとかを実寸で出してみると、あまり余裕がなく…かといってこれ以上幅を広げて余裕を持たせようとするとバランスが悪い…。
ということで、カーブはやめて直線にしました。

下からのぞくと機器が見えてしまいますが、このあたりは作った後でいくらでも調整出来ると思うので、このまま進めます。

コの字型壁付け棚の製作

では、作って行きます。
まず始めに、下のコの字型の壁付け棚を作らないといけません。
この棚を作らないとNASが置けず配線できないので、上の無線ルーター隠しも作れないんです。

棚の素材はパイン集成材を使います。
1820×400×18の板をホームセンターで買って、目的の大きさにカットしてもらいました。

530mm の2枚が上下の棚になる板で、280mmが縦板になります。
これは無印の収納ボックスが4つ収まるサイズになっていまして、縦・横・奥行きに約1cmの余裕を持たせてあります。

まず、壁付け用の金具がはまる溝を彫ります。

ノミで彫ってます。木の繊維方向に沿って彫っていくのは簡単なんですが、繊維と直行する形で彫るのにだいぶ難儀しました。
パイン材…つまり松の木なんですが、結構柔らかくてノミの刃が入らずヘニャっと潰れる感じです。
それでも何とか少しずつ彫り進め、2枚の板に計8箇所金具がはまる溝を彫ることができました。

続いて表面加工です。サンドペーパーで表面を磨いて、すべすべにします。

角はサンドペーパーで丸めてもいいんですが、今回はカンナで面取りします。
極細の面取りが個人的に好みでして、シャープな雰囲気がだせるのが良いです。

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塗装はこれ。部屋に使われている焦げ茶の建具に合わせて、水性ウレタンニスのエボニーを使います。

乾いたら再度#600でペーパーがけして表面をならし、2回目のニスを塗ります。
ただ、このニスは艶の出るタイプだったので、このままだとテカってしまい、建具の雰囲気と合わないことに気づきました。よって、急遽つや消しのエボニーを買ってきました。

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※実は、余っていたつや消しクリアを上塗りしてテカリを抑えようとしたんですが、すこし白っぽくなってかっこわるかったので、つや消しエボニーで塗り直してます。

無線LANルーター隠しに使う板も同じく表面処理しておきます。
建具の色がかなり濃い焦げ茶なので、その色に近づけようと何度も塗り重ねまして…恐らく5回ぐらい塗りました。するとこんな感じ。

イイ質感に仕上がってます。

では、組み立てていきます。
あとで大きさを変えたくなったりしたときに、再利用できるよう接着はせずにネジだけで組み立てます。インサートナットとボルトで…と言うのも考えたんですが、ボルトはネジ頭が大きくて目立つので今回は木ネジだけで留めました。

棚の壁付け

棚を壁付けする方法ですが、板を支えるブラケット等はなるべく見えないようにしたいというこだわりがあるので、今回はこの小さなステーを使います。
たぶんコレで支えられるはずです。。。。。。。
たぶん。。。

取り付け位置はこんな感じです。赤いのがステーですね。
棚の左側の空中に突き出た荷重に弱そうな部分は、縦板が支えになって重量に耐えてくれます。
また一番左側にあるステーは、壁の中の下地に留めるので、充分な耐荷重が得られます。
右側は縦板がない状態ですが、右手の壁に留めてしまうので、こちらも充分な強度があるはず…。

ステーの金属がちょっと薄いのが心配ですが、手で力を加えた感じでは問題なさそうな気がします。
問題あったらもっと肉厚のモノに変えます…。

壁付けするにあたって、ステーとネジ頭の厚みの分、棚板と壁との間に隙間ができちゃうので、棚板の方をノミで削ってぴったり壁付けできるようにした、と言うワケなんです。

こうすることで壁付けしている金具が上からは全く見えず、下から見ても目立ちません。

アンカーを壁に打ち込んでます

ステーを留める位置に下穴をあけ、下地がないところは、石膏ボード用のアンカーを打ちます。
アンカーはホームセンターで買った、トリプルグリップってヤツなんですが、指定通り6mmの下穴をあけて押し込もうとすると指では入らず…ハンマーで叩くと3回に1回はひしゃげるという代物で、かなり扱いづらいモノでした。2度と買いません。。。

なんとかアンカーも設置でき、ステーを壁に留めることができました。

あとは棚を設置するだけ。

壁付けできました。かなりしっかりしています。10キロ強の重りを乗せてもびくともしません。
コレでやっと安定した場所にNASが置けるようになりました。

NAS自体はシンプルな箱形なのでそんなに隠さなくても良いかなと思っていますが、気になったらまた考えます。

次はいよいよ、無線LANルータ隠しの制作です。


次回へ続きます。

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