棚の高さを自由に変えられる壁付け観葉植物棚を作る

いま観葉植物を置いている棚なんですが、安い桐材を買ってきて特に加工もせずにそのまま組み合わせただけの、簡易的な棚になってます。

桐材簡易観葉植物棚 作りかえる気満々で、植物をどかし始めてますが、観葉植物に関係ないモノも色々乗っかってます。。。

見栄え的にあまり良くないのと、うちの猫が入り込んで観葉植物が高級猫草と化す事態が数度ありまして…
猫にとって毒になるようなものはなかったので良かったのですが、この先植物を色々増やしたいなと思っているので、猫にも植物にも安全な環境にするため、棚を自作します。

うちの観葉植物棚に求められる条件としては…

  • ある程度の高さがあって、猫たちにも簡単には届かないようにする
  • 見た目がカッコイイ
  • 棚板の高さが自由に変えられる
  • 水がかかっても変質しない
  • 風通しが良い
  • 安い
  • フレームはない方がイイ

例によってだいぶワガママな感じですが、自分で作るのでこれらを全部実現できるのがDIYの良いところですね。

で、色々思案した結果、以下の様にします。

フレームレスの壁付け観葉植物棚にする

フレームがあると植物の葉が広がる際に邪魔なんですよね。
メンテナンスするときにも邪魔ですし。
なので棚板が壁から生えているような感じのウォールシェルフ的な棚にします。
ただ、普通に壁に棚を固定してしまうと、棚の高さを変更することができなくなってしまいます。

そこで、コレを使います。

ROYALのチャンネルサポートと棚受けのブラケット

ROYAL製品はモノタロウで買うのが一番安いですよ。
私が買った物のリンクは以下。
ROYAL チャンネルサポート 長さ600mm 318円 × 6本で 1,908円
ROYAL 水平ガラス木棚ブラケット R-110GS 長さ217mm 329円 × 6本で 1,974円

今回実際に作るのは2段の棚で、チャンネルサポート2本、ブラケット4本で足りるんですが、将来的な拡張を考えて、多く買ってます。多く買っても送料は変わらないのでまとめて買った方がお得です。
チャンネルサポートはもっと長いヤツもあるんですが、レイアウトの自由度を考えて、あえて600mmのものを複数買ってます。

上のチャンネルサポートの写真を見て頂くとわかるとおり、縦長の穴がたくさんあいていますね。この穴にブラケットを差し込むことで棚受けになります。自分の好きな高さにブラケットを設置できるので、今回の条件の一つ、「棚の高さが自由に変えられる」をかなえてくれます。

そして、フレームや縦板が必要ないので、風通しは抜群です。

棚板はすのこ状にして上下の風通しも良くする

植物って風通しが結構大事なんですよ。
私も今までよく知りませんでしたが、専門家や先人達が口を揃えて風通しが良いことを観葉植物の育成条件に上げています。
空気の動きがないと、カビやダニの発生、害虫がつきやすいというのと、特定の植物にとっては水遣りした後に早く用土が乾く方が良いらしいので、風を送って乾かすんですね。
もちろん湿度が必要な植物もいるので、部分的に風を遮るなどして臨機応変に対応する必要があります。

部屋の空気はサーキュレーターやエアコン等で回さない限り、だいたい部屋の壁に沿って上下にぐるぐると対流します。
窓側で暖められた空気が上に登り、天井を伝って部屋の奥へ…
部屋の奥へ行くと冷えて下に降りる。という感じです。
とすると、上下に動く空気も妨げないようにするとより良いんじゃないか。。。
棚板のところで空気がよどまずに流れ続けるようにするには…すのこか!

そういえば市販のアイアンの観葉植物棚とかも、棚板部分は網状になっていたりしますもんね。

軽量化のためかなと思ってたんですが、空気の通りを良くす狙いがあったんですね…

ということで、棚板はすのこ状にして上下にも空気が通るようにします。
フレームレスで横の風通しが抜群な上に、さらに縦にも風が通ればめっちゃいい感じなんじゃないでしょうか。

また、空気清浄機がある場合、それをサーキュレーター代わりにできちゃいます。
空気清浄機は本体側面から吸気して上に吹き出すものが多いので、棚の下に空気清浄機を設置すると、きれいな空気を棚の下から送り込める様になりますね。

狭い部屋の中のことなので、送り込む風がきれいかどうかは植物の育成にほぼ影響しないと思いますが、葉っぱに埃が降り積もったりすることってありませんか?

空気清浄機で埃をフィルタリングしてきれいな風を送れば、それもなくなるんじゃないでしょうか…
まあ、周りの空気も巻き込むからあまりかわらないか…

耐水性の確保にはPCデスクの電源ボックスを作ったときに使った、つや消しクリアの水性ウレタンニスが余っているので、それを使います。
※水性ウレタンニス はその名の通り水性で、水で薄められるんですが、乾くと耐水性を発揮する便利なニスです。

すのこ棚はホームセンターで安価なホワイトウッドの角材をたくさん買ってきて作ります。
釘やネジを使わず、木工用ボンドだけで接着して作りますので、すごく簡単です。

私が買ったのは、
幅30mm、厚さ9mm、長さ910mm を14本 ←すのこ本体用
幅9mm、厚さ9mm、長さ910mm を2本 ←すのこ固定用
全国のホームセンターで同じ規格のモノが売られていると思います。
木の種類によって値段が変わりますが、だいたい1本100円~300円くらいじゃないでしょうか。
合計3,000円台後半~4,000円台前半くらいで買えると思います。
ROYALの部品と合わせると、合計7,000円~8,000円…それなりに行きますね。でもまあ、拡張性を考えて余分に買っている状態なので、既製品の同じ大きさの棚よりもかなり安いと思います。

材料全て揃いましたので、すのこ棚板づくりに入ります。
イメージとしてはこんな感じです。

6本の板を等間隔に並べてすのこを作り、角棒を3本接着して固定。前面だけ板を立てて張ります。

大きさの揃った適当なものをスペーサーにして、板を等間隔にならべます。

ブラケットの長さよりも、木一本分奥行きを余分にとってあります。

このとき、ブラケットの先端にある上に飛び出たポッチが、ちょうどすのこに隙間に入るように調整します。これで棚板が前に滑って落ちるといった心配がなくなります。ブラケットにはシリコンゴムのカバーがついているので元々滑りにくいですが、より安全性が増します。

すのこの形が決まったので、これに角棒3本を接着して固定します。
短い端切れも接着していますが、これは横ずれ防止で、部屋のドア側へズレてしまわないように付けてます。

固定用の角棒は、奥行きに合わせて小型鋸でサクッと切りました。裏側で見えないので、神経質に長さを揃える必要はありません。

ちなみに使用したボンドはゴリラボンドです。乾くのが早く、作業が効率的に進みます。
ボンドが乾くまでクランプで挟んでも良いですが、上から重しを乗っけてしまえば、手っ取り早くてイイですね。

鉢の落下防止と、見た目を整える意味合いで、前面だけ板を縦に貼ってできあがり。

今回はとりあえず2段にするので、すのこ板をもう一枚つくりました。

耐水性を確保するため、水性ウレタンニスを全体に二度塗りします。特にヤスリがけとかはせず、塗りっぱなしの状態。つや消しクリアは塗りムラにならない(ムラがあっても見えない)ので良いです。
ただ、ちゃんと塗らないと水がしみてしまうので、よく確認しながら塗り残しが無いようにします。
また、木口は水がしみやすいのでその部分だけちょっと念入りに塗っておきます。

次にROYALのチャンネルサポートを壁付けします。

上下の向きがあるので気をつけてください。ネジ穴が2個連続で空いている方が上です。▲の印しもついているのですぐにわかります。
今回は壁の中の下地を調べて、下地にネジ止めしていますが、石膏ボード用のアンカーを打てばどこでも留められます。ちなみにネジは附属しないので合うモノを買っておいた方がイイですね。
うちには過去のDIYで余っている様々な種類の木ネジがあるので、買わずにすみました。
買う場合はこちら→ROYAL専用ネジ
もちろんサイズがあっていれば専用ネジでなくてもOKです。

水準器を使ってきちんと垂直を測って、1本目を取り付けます。

2本目を付けるときはブラケットを装着して実際に棚を乗っけ、その上に水準器を置いて水平になるように高さを位置決めして取り付けます。

出来ました。超シンプル。コレが棚になるんですよ。
使わないときは棚を外してどこかにしまっちゃえば全く邪魔になりません。これも良いところですね。

ブラケットを装着してみるとこんな感じ。
ブラケットは簡単に抜き差しできるので、棚の高さ調整が楽にできます。

棚を乗っけてみるとこんな感じ。

前の棚で使っていた磁石付きのLEDバーライトが、ブラケットにくっついたのは嬉しい誤算でした。
ライトを固定するために、なにかパーツを追加しないといけないかなと思っていたんですが、不要でした。

棚の強度的にはどうかなと思って、合計11キロの重さのものを乗せてみましたが、全然平気そうです。

フレームがないので、結構スッキリした見た目のイイ感じの観葉植物棚になったと思います。

照明のコードが邪魔ですね。。。こいつの処理はまた考えます。

実際に観葉植物を置いてみるとこんな感じ。

いいですね。
植物の生長に合わせて棚の高さを柔軟に調整出来るので、使い勝手もすこぶる良いです。
一番下にはMUJIのボックスを設置して、観葉植物関連グッズを収納しています。

このROYALでつくる観葉植物棚、最強なんじゃないでしょうか。

チャンネルサポートはのこり4本あるので、やろうと思えば天井付近まで棚が作れちゃいます。
互い違いにして変化を付けてもイイですし、階段状に配置するのも良いかもしれません。植物が増えてきたら、またレイアウトを考えようと思います。

さらには、植物育成用のライトも、ROYALのチャンネルサポートとブラケットを利用して設置できます。ブラケットでスポットライト用のダクトレールを支えてやれば、高さ自由自在の照明になるんですね。以前にアクアリウムの90cm水槽があったんですが、その時やってました。。。

棚の高さが自由に変えられて、フレームレスで風通しもよく、拡張性が高い。たいした加工が必要なく簡単に作れて見た目も良い観葉植物棚。ホントに最強だと思います。

皆さんもよろしければDIYしてみてください。

ではまた!

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