情報が極端に少ないキフォステンマ・ウター・マクロプス 実生方法
今回はキフォステンマ ウター マクロプスを播種します。
アフリカ南西部が原産のブドウ科の塊根植物で、子豚を仰向けにひっくり返して、その天を向いた足先から葉っぱが生えているみたいな変わった形のコーデックスです。
これも結構難物らしく、発芽率はかなり低いようです。
何しろ情報がない。
播種している人のブログはあるんですが、あまりうまく行っていない雰囲気。
発芽まで2ヶ月から半年くらいかかる場合もあるようで、根気が求められます。
種子はPLANTBROTHERSさんで10個+α入手しました。
今まで散々やってきている硬実種子系の播種方法で良いとのことなので、とりあえず挑戦してみます。
キフォステンマ マクロプス実生 果肉とり
果肉がついているのでこれを取り除きます。
果肉が残っているとカビやすいですし、果肉に発芽を抑制する成分が含まれていたりするので、できる限りきれいに取り除くのがよいのです。
やり方は簡単。
水に漬けてふやかして、剥く。
おまじないでメネデールも入れときます。
水に浸けた瞬間から、果肉から琥珀色の成分が溶け出して、ウィスキーみたいな色に。
おいしそう。。。
2時間ほど浸けて果肉がふやけたら、爪でそぎ落とします。
コミフォラやオペルクリカリアと違って、均一に果肉が付いている感じ。
硬くはなく爪でサクサクいけますね。
左が果肉あり、右が果肉除去後です。
あらわになった種子は、確かにぶどうの種子っぽい雰囲気がありますね。巨峰の中に入ってるヤツ。。。
キフォステンマ マクロプス実生 播種前の殺菌と種子削り
果肉が全部取れたら殺菌処理します。
ダコニール(殺菌)、ベンレート(殺菌)、メネデール(おまじない)、ジベレリン(発芽促進)希釈液に1時間つけておきます。
1時間後、種子を取り出して、発芽しやすいように削ります。
とがっている方から根が出るっぽいので、そこを軽く紙やすりで削ってちょっと丸くすればOK。
120番の紙やすりに2、3回こすりつけた程度です。
今回は用土に直接蒔くグループと、シャーレに敷いたキッチンペーパー上において観察できるようにするグループに分けます。
で、シャーレの方だけ種子を削りました。
種を削ると言うことはそこから水が染みこみやすくなると同時に、悪い菌も入り込みやすくなります。
用土に蒔いてしまうと菌対策しにくいですが、キッチンペーパーの方はいつでも殺菌できるので、キッチンペーパーの方だけ削った次第です。
キフォステンマ マクロプス実生 播種
シャーレは湿らせたキッチンペーパーを入れてレンチン。
熱で殺菌しておきます。
用土の方も熱湯で殺菌。
用土はプランテーションイワモトさんの、盆栽混合用土極小粒 + マグァンプ適量です。
そして、バーミキュライトで薄ーく覆土してます。
シャーレが冷めたら、キッチンペーパーの上に種子を置く。
キッチンペーパーには、おまじないでメネデールとジベレリン溶液の極薄いやつを吹きかけてあります。
用土の方にも種を置き、その上にバーミキュライトを種が隠れる程度にまぶして保水性をアップさせておきます。
こっちにもメネデールとジベレリン溶液を吹きかけました。
ちなみにシャーレは清澄白河のリカシツ実店舗で購入しました。
理科実験で使うガラス道具類を取り扱っているお店で、テラリウムのワークチョップなんかもやってます。理科のガラス器具フェチな私は鼻血出しながら商品物色してました。お勧めです。
さあこれで播種完了です。
あとは用土とキッチンペーパーが乾かないように気をつけながら見守るだけ。
時間かかるらしいので、今回はここまで。
発芽したら別でアップします!
では、またね。